カンボジアに行くに当たって重要なのが現地語であるクメール語の学習です。
私は英語はそれなりに得意なので、マーシャル諸島やブータンといった現地での活動言語が英語である国だと多少安心できるのですが、コロナ下でそんな贅沢も言ってられないということで、希少言語であるクメール語の学習が必要なカンボジアへ派遣されることになっています。
このクメール語なのですが、思った以上に大変でした。(そして今も大変です。) 大変な理由は、
①希少言語であり、教材が少ない。
②文字が複雑で、書くにも読むにも時間がかかる。
③効率の良い勉強方法がどこにも書かれておらず、勉強方法がわからない
といったところだと思っています。
ところで皆さんはクメール語、みたことあるでしょうか?
文字はこんなの。
そして、簡単な言葉がこれらの文字を使って
សួរស្ដី スオスダイ (こんにちは) とか、
ជំរាប់សួរ チョムリアップスオ(はじめまして)
とか書かれています。
最近は勉強のおかげで少しはわかるようになりましたが、例えば身分証明書とかをどういうかというと、
អត្តសញ្ញាណប័ណ្ណផ្ទល់ខ្លួន となります。
無理矢理にカタカナ読みをつけると、 アタッサニャーナバーンプトールクルオンとか、とても長い言葉です。
そして、オンライン辞書にこの言葉をそのまま入力したとしても意味が出てきてくれたりはしません。いまでこそ、この言葉は
អត្ត アタッ = person 人
សញ្ញាណ サニャーン = sign 記号、信号
ប័ណ្ណ バーン = Card カード
ផ្ទល់ខ្លួន プトゥルクルオン = 個人
といういくつかの言葉の組み合わせでできていて、個人の情報を示すカード=身分証明書という意味だ・・となんとなくわかるようになりましたが、最初は辞書で引いても出てこないし、どうすりゃいいのか状態でした。
今だと、①書かれている言葉をそのままPCで打ち込み、② Google 翻訳 すればそれなりの意味が出てきますが、最初はそもそもこれらの言葉をPCで打ち込むこともできませんでしたから、本にこういう単語がかかれていても調べるすべが無く、どうしようもありませんでした(笑)。
訓練所の教育はどうだったかというと、先生が配るプリントに単語の意味が書かれているので、そのプリント頼り。
しかも前に出てきた単語は最新のプリントには書かれていなかったりしましたので、昔に出てきた単語を調べるには先生が配った昔のプリントを引っ張り出して、目視で単語を探し出すしかないという、なんとも効率の悪い勉強の仕方でした。 (このあたりは正直なところ、訓練所で行っている語学教育自体にも問題があると今でも思っています)
今ではある程度効率の良い勉強方法もわかってきた(と自分では思っている)ので、それらについても少しずつ書いていこうかと思います。
今日はこんなところで。